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類い希なカラーコンビネーション

1815ラトラパント・ハニーゴールド “F. A.ランゲへのオマージュ”のハニーゴールドケースの直径は41.2ミリです。そのA.ランゲ&ゾーネのためだけに開発されたケース素材の特徴は、特に高い硬度と温かみのある光沢です。この度、ハニーゴールドを初めてシルバー無垢製のブラックダイヤルと組み合わせ、現代的な魅力を醸し出しています。



格別な複雑機構
この時計は、A.ランゲ&ゾーネのラトラパント・クロノグラフとしては6作目ですが、この複雑機構だけに絞り込んだモデルはこれが初めてです。このメカニズムは、高級時計製作の世界で最も複雑な機能に数えられます。
ダイヤルの中央から伸びる上下に重なったクロノグラフ秒針とラトラパント秒針は、1分までのラップタイムを何度でも測ることができます。
ラトラパント秒針の下にあるクロノグラフ秒針は、ピンクゴールドプレート仕上げのスチール製で、ロディウム仕上げのスチール製ラトラパント秒針と重なって動きます。2時位置のボタンを押すと、この2本の針が同時にスタートします。ラトラパント秒針は、クロノグラフ秒針とは別に一旦停止した後、再びクロノグラフ秒針に追いついて一緒に動くことができます。このプロセスにちなんでフランス語の「追いつく」を意味する動詞rattrapareをもとに、rattrapante(ラトラパント)という名前が付けられました。この機能の操作は、10時位置にあるボタンで行います。計時中にこのボタンを押すと、クロノグラフ秒針は動き続けますがラトラパント秒針が停止するので、ラップタイムを読み取ることができます。もう一度ボタンを押すと、ラトラパント秒針がクロノグラフ秒針に追いついて、再び上下に重なったまま動きます。この手順で、何度でもラップタイムを計ることができます。

新しい自社製キャリバー
複雑なラトラパント・クロノグラフ機構は、新たに開発された手巻きキャリバーL101.2のムーブメント側にあります。タイムおよびラップタイム計測を制御するために、2個のコラムホイールを用いる伝統的かつ高精度な方式を採用しました。サファイアクリスタルのシースルーバックから、ラップタイムを読み取れるようにラトラパント秒針を停止位置に固定するラトラパント・クランプとコラムホイールによる精密な切替えプロセスをつぶさに見ることができます。ゼンマイを完全に巻き上げると、香箱に58時間のパワーリザーブが蓄えられます。ランゲ自社製フリースプラング式ヒゲゼンマイは、同じく自社製のチラネジテンプと連係して、毎時21,600振動(3ヘルツ)で安定した歩度を約束します。


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